The rising sun
今日の朝日は素晴しかった。
アーティストの皆様には申し訳ないが、どんな芸術にも勝り精神に訴える力があると思う。古代から人間が自然を神として崇め、そして恐れてきたということも納得できる。
近頃、人間の手が加えられていない(加えようのない)自然の美しさ魅せられている。たとえば、隅々まで手入れのいきとどいた庭園と、四季の移ろいの中で刻々と姿を変える自然の草木達。庭園も美しいけれど、自然の草木達の、環境に応化し生き抜いた後に枯れ果てた姿になんともいえぬ美しさを感じる。おそらく、そこには次世代や来春にむけた希望が篭められているからなのだろう。
先日、TVで、登山家の田部井淳子さんが、40代後半の男性アナウンサーと北アルプスを縦走するという番組が放送されていて偶然観ることができた。田部井淳子さんはお名前とお顔、エベレストに女性で世界初の登頂に成功された方という程度の知識はあったが、それ以上のことは存じていなかった。
しかし、番組を観てこの人はスゴイと思った。自らの意思に関係なく過酷なまでに変化する山の環境にあって、常に平常心を保ち瞬時に的確な判断を下し行動する。同行していたアナウンサーのネガティブに陥りそうな気配を感じると絶妙な心遣いで気持ちを盛り上げるなど周囲への配慮も完璧。そして何より、どのような状況にあっても希望を失うことなく持ち続けている。
悪天候で計画の変更を余儀なくされ山小屋で過ごしていたとき、「待つというのは本当に苦しい」と言いながらも筋トレに勤しみ、翌朝、快晴の空に聳え立つ目指す穂高の山頂を見上げ、「行きます!わが足で行きます!」と呟く田部井さんの横顔は本当に美しかった。



